いまも変わらぬ人気で輝き続ける向田邦子ですが、いま再び注目を集めています。
2021年11月13日(土)には、BS-TBSで没後40年特別企画「向田邦子に“恋”して(よる7:00~8:54)」が放送されます。
黒柳徹子と太田光の対談を軸に、名作ドラマの名シーンの数々、向田邦子ファンの著名人のインタビューなどが放送されるようです。
昭和時代のドラマを彩った脚本家としてファンも多く、元祖ホームコメディドラマの傑作「寺内貫太郎一家」は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
昭和50年代から小説も手掛けるようになり、連作短編「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で直木賞も受賞されています。
また、エッセイストとしても人気で、多くのファンに長く読み継がれています。
そこで、人気のエッセイの中から、特におすすめの向田邦子エッセイ・ベスト5を選んでみました!
向田邦子のおすすめ小説も紹介していますので、エッセイと合わせてチェックしてみてください。
向田邦子のおすすめエッセイ・ベスト5
1位:父の詫び状(文春文庫)
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父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて描いたエッセイ。
宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞……。
多くの熱烈なファンを持つ向田邦子の傑作エッセイ集です。
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2位:霊長類ヒト科動物図鑑(文春文庫)
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何気ない日常の一コマを鮮やかに捉えたエッセイ。
航空機墜落事故で急逝した年に刊行され、飛行機に乗る恐怖を綴った「ヒコーキ」が収録されています。
向田邦子ならではの名人芸が堪能できる珠玉のエッセイ集です。
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3位:海苔と卵と朝めし(単行本)
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うまいもの好きで、食べものエッセイに定評のある向田邦子の食いしん坊エッセイ傑作選。
思い出の食卓、ウチの手料理、お気に入り、性分、日々の味、旅の愉しみの六章からなる二十九篇が収録されています。
「寺内貫太郎一家」から小説一篇も収録。
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4位:メロンと寸劇(単行本)
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誰もが懐かしくもホロリとする、向田邦子の食いしん坊エッセイ傑作選。
舌の記憶、食べる人、鮮やかなシーン、到来物・土地の味の四章からなる二十六篇が収録されています。
「寺内貫太郎一家 2」から単行本未収録脚本も一本併録されています。
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5位:向田邦子ベスト・エッセイ(ちくま文庫)
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末妹・向田和子が精選したエッセイ・アンソロジー。
家族、食、旅、仕事、こだわりの品など、テーマ別に50篇が収録されています。
お人好しと意地悪、頑固と機転…人間の面白さを描いた名エッセイです。
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その他の向田邦子のおすすめエッセイ
伯爵のお気に入り(単行本)
女を描くエッセイ傑作選。女の生態、よそおう、摩訶不思議、女のはしくれ、働くあなたへ、の5章に短篇を1本収録した、女の本質をそっと教える珠玉のエッセイ集。
向田邦子の本棚(単行本)
膨大な蔵書から、脚本、エッセイ・小説の糧となった本、旅や猫の本など、貴重な本の数々をカラー写真で紹介。本をめぐるエッセイ、単行本未収録エッセイ・対談なども収録。
女の人差し指(文春文庫)
絶筆となった週刊文春連載他、放送作家として関わったテレビのこと、生前、関心のあった食べもの・旅などを纏めた達人のエッセイ集。
無名仮名人名簿(文春文庫)
なにげない日常や仕事先で出会った人々や出来事を鋭くも温かい観察眼とユーモアで綴る。大いにうなずき、笑いながら涙が出てくる不朽の名エッセイ集。
夜中の薔薇(講談社文庫)
凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまない著者最後のエッセイ集。
眠る盃(講談社文庫)
なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的なユーモアと鋭い感性、美意識を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれるファン必読の書。
向田邦子のおすすめ小説
思い出トランプ(新潮文庫)
日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、狡さ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた、直木賞受賞作を含む13編の連作小説。
男どき女どき(新潮文庫)
平凡な人生の中にある一瞬の生の光芒を描く著者最後の小説四篇に、珠玉としか言いようのない随筆を加えた、ラスト・メッセージ集。
隣りの女(文春文庫)
人妻の恋の道行を描いた表題作をはじめ、おひとり様の恋心を衝いた「胡桃の部屋」、絶筆「春が来た」他、全5篇を収録した珠玉の短篇。
あ・うん(文春文庫)
神社の鳥居の狛犬のように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕を、太平洋戦争をひかえた世相を背景にあざやかに描いた長篇。
その他の向田邦子に関するおすすめ本
向田邦子 脚本家と作家の間で(ムック)
没後40年の今も変わらぬ人気の向田邦子の魅力に迫る総特集。パリから届いた原稿を紙上公開した永久保存版。
向田邦子を読む(文春文庫)
没後四十年が経つ今も色褪せない、向田邦子とその作品の魅力を語り尽くす、永久保存版の一冊!
少しぐらいの嘘は大目に 向田邦子の言葉(新潮文庫)
編者・碓井広義が精魂込めて向田作品の全ドラマ・エッセイ・小説作品から名言、名ゼリフをセレクト。
向田邦子シナリオ集(ちくま文庫)
ふとした仕草、ぽつりと吐いたセリフ…迷いながらも人間らしく生きる人々を描く、没後40年、向田文学の原点。