創元社から刊行されている『あいだで考える』シリーズ。
自ら考える力、他者と対話する力、遠い世界を想像する力。
不確かな時代を共に生きていくために必要な「力」を養うための、10代以上すべての人のための人文書のシリーズです。
シリーズ毎に、様々なテーマが取り上げられていて、装丁や装画も素敵です。
正解のない問いを考え、多様な他者と生きる――。
読みやすくて、読みごたえのあるシリーズで、文字通り10代以上すべての人におすすめです。
まずは気になる一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。
→創元社「あいだで考える」シリーズ特設サイト
10代以上すべての人のための人文書『あいだで考える』シリーズ
言葉なんていらない? 私と世界のあいだ/古田徹也(単行本)

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私たちは言葉を通して世界やそこに住む人々とかかわり、ともに暮らしている。
私たちは、「発話=言葉を発すること」によっていったい何をしているのか?
SNSをはじめ、言葉に振り回されがちな日常の中で、言葉と親しくなり、より自由につきあっていくための一冊。
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隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ/斎藤真理子(単行本)

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いま、韓国の文学、音楽、ドラマや映画に惹かれ、その社会や言語に関心を持つ人はますます増えている。
文字、音、声、翻訳、沈黙……。
多様な観点から言葉の表れを捉え、朝鮮半島と日本の人々のあいだを考える1冊。
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ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ/いちむらみさこ(単行本)

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公園のテントに20年以上暮らしている著者。
公園や路上での生活、ホームレス女性たちとの営み、ホームレスの追い出し、ホームレスへの襲撃……。
現代社会の風景の中の「見えているのに見えないことにされているもの」について、読者に語りかける。
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ハマれないまま、生きてます こどもとおとなのあいだ/栗田隆子(単行本)

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大人になるってどういうこと?
私、何歳になっても大人になった気がしない。
いま、子どもと大人の境界はますます曖昧になっている。
子ども/大人の二分法を超えて、「ひと」のありようを問う1冊。
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能力で人を分けなくなる日 いのちと価値のあいだ/最首悟(単行本)

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能力主義と優生思想、人とのかかわり、個・自立・責任、差別……。
いのちに価値づけはできるのか、「共に生きる」とはどういうことか。
重度の知的障害者である子をもつ著者が、10代の3人の若者を相手に語った記録。
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根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ/坂上香(単行本)

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日本で1か所だけ、対話による更生プログラムが行われている刑務所。
その刑務所の20代の受刑者4人を中心に2年間記録したドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』。
この映画を手がかりに、著者と10代の若者たちが、被害と加害のあいだをテーマに語りあう。
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風をとおすレッスン 人と人のあいだ/田中真知(単行本)

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人と人との「あいだ」、また自分自身の中の「あいだ」。
そこに風をとおし、互いに自由になれる関係をつむぐ道を考える。
「私」も他者も大切に、軽やかに生きていくレッスンとなる一冊。
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ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ/奈倉有里(単行本)

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他言語に身をゆだねる魅力、迷い、醍醐味。
読書体験という魔法や翻訳することの奥深さを、読者と一緒にクエスト方式で考える。
読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。
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SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ/戸谷洋志(単行本)

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ファボ、黒歴史、#MeToo運動……。
SNSの利用をめぐるさまざまな現象を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。
物事を哲学によって考えることの面白さと大切さを実践的に示す一冊。
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自分疲れ ココロとカラダのあいだ/頭木弘樹(単行本)

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自分自身でいることに疲れを感じる。
自分自身なのになぜかなじめない。
文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。
私だけの心と体への理解を深める一助となる一冊。
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