1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で第124回直木賞を受賞した山本文緒。
2020年には7年ぶりとなった小説『自転しながら公転する』が、第27回島清恋愛文学賞と第16回中央公論文芸賞を受賞するなど、現代女性の恋愛や生きづらさを描いた数々の名作を残しています。
そんな、幅広い世代の女性から支持されている山本文緒の作品の中から、おすすめの小説をまとめてみました!
本選びの参考にしてみてください。
山本文緒のおすすめ小説10選!
自転しながら公転する(新潮文庫)
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母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。
頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけの職場で働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。
正社員になるべき?運命の人は他にいる?ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。
揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。
第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞受賞作。
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ファースト・プライオリティー(角川文庫)
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31歳、31通りの人生。
変わりばえのない日々の中で、自分にとって一番大事なものを意識する一瞬。
恋だけでも家庭だけでも、仕事だけでもない、はじめて気付くゆずれないことの大きさ。
珠玉の掌編小説集。
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ブラック・ティー(角川文庫)
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結婚して子どももいるはずだった。
皆と同じように生きてきたつもりだった、なのにどこで歯車が狂ったのか。
賢くもなく善良でもない、心に問題を抱えた寂しがりたちが、懸命に生きるさまを綴った短篇集。
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恋愛中毒(角川文庫)
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水無月の堅く閉ざされた心に、強引に踏み込んできた小説家の創路。
調子がよくて甘ったれ、依存たっぷりの創路を前に、水無月の内側からある感情が湧き上がってくる――。
世界の一部にすぎないはずの恋が、私のすべてをしばりつけるのはどうして。
恋愛感情の極限を抉り出す、第20回吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。
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シュガーレス・ラヴ(角川文庫)
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短時間、正座しただけで骨折する「骨粗鬆症」。
恋人からの電話を待って夜も眠れない「睡眠障害」。
フードコーディネーターを襲った「味覚異常」。
恋、仕事、家庭――現代女性をとりまくストレスに立ち向かい、再生する姿を描いた10の物語。
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プラナリア(文春文庫)
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乳ガンの手術以来、25歳の春香は、周囲に気遣われても、ひたすらかったるい自分を持て余し……。
この洞窟の出口はどこにある。
出口を求めてさまよう「無職」の女たちを描いた珠玉の5短篇。
第124回直木賞受賞作。
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なぎさ(角川文庫)
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故郷を飛び出し、静かに暮らす同窓生夫婦。
夫は毎日妻の弁当を食べ、出社せず釣り三昧。
行動を共にする後輩は、勤め先がブラック企業だと気づいていた。
家事だけが取り柄の妻は、妹に誘われカフェを始めるが――。
人生の半ば、迷い抗う大人たちを描く長編小説。
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アカペラ(新潮文庫)
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身勝手な両親を尻目に、前向きに育った中学三年生のタマコ。
大好きな祖父が老人ホームに入れられそうになり、祖父との駆け落ちを決意する。
一方、タマコを心配する若い担任教師は、二人に振り回されて──。
奇妙で優しい表題作のほか2編を収録した、温かくて切ない傑作小説集。
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みんないってしまう(角川文庫)
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恋人が出て行く、母が亡くなる。
永久に続くかと思ったものは、みんな過去になった。
物事はどんどん流れていく――。
数々の喪失を越え、人が本当の自分と出会う瞬間を鮮やかにすくいとった珠玉の短篇集。
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ばにらさま(文春文庫)
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冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい。
日常の風景が一転!痛くて、切なくて、引きずり込まれる。
6つの物語が照らしだす光と闇――。
直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する6編の短編小説集。
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