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津村記久子のおすすめ作品10選!小説からエッセイまで!

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芥川賞や谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞している津村記久子。

『ポトスライムの舟』や『この世にたやすい仕事はない』など、働く人々や女性を描く作品が多く、多くの読者に支持されています。
淡々とした語り口の中にユーモアがあり、小説だけではなくエッセイも人気です。

そこで、そんな数多くの津村記久子の作品の中から、おすすめの小説やエッセイをまとまてみました!
ぜひ本選びの参考にしてみてください。

津村記久子のおすすめ作品10選!

ポトスライムの舟(講談社文庫)

ポトスライムの舟(講談社文庫)
工場勤務の29歳・ナガセは、時間を金で売る虚しさをやり過ごす日々。
ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じで、一年分の勤務時間を世界一周という行為にも換金できると気付くが――。
ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる“脱力系”お仕事小説。
第140回芥川賞受賞作。

この世にたやすい仕事はない(新潮文庫)

この世にたやすい仕事はない(新潮文庫)
一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?
私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。
隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして……。
社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探すお仕事小説。

やりたいことは二度寝だけ(講談社文庫)

やりたいことは二度寝だけ(講談社文庫)
毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。
検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。
日々のささやかでどうでもいい出来事をマヌケ面白い視点で綴る脱力系エッセイ集。

二度寝とは、遠くにありて想うもの(講談社文庫)

二度寝とは、遠くにありて想うもの(講談社文庫)
女子と自称することに違和感を持ったりしっくりきたり。
スイーツの行列に反発したり、便所飯と一人ごはんの違いを考えたり。
あるいは、友達がいなさそうという評価に大きな疑問を呈したり。
味わい深くてグッとくる日常エッセイ集第2弾!

つまらない住宅地のすべての家(双葉文庫)

つまらない住宅地のすべての家(双葉文庫)
とある町の路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。
そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。
自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。
住宅地で暮らす人々それぞれの生活と心の中を描く長編小説。

サキの忘れ物(新潮文庫)

サキの忘れ物(新潮文庫)
高校をやめて病院併設の喫茶店でアルバイト中の千春。
常連の女性が置き忘れた「サキ」という外国人の男性が書いた短篇集を手にする。
これまでに一度も本を読み通したことがない千春だったが、その日からゆっくりと人生が動き始める。
深く心に染み入る表題作から、謎めいた旅行案内、読者が主役のゲームブックまで、かがやきに満ちた全9編。

浮遊霊ブラジル(文春文庫)

浮遊霊ブラジル(文春文庫)
初の海外旅行を前に死んでしまった私。
幽霊となって念願の地を目指すが、なぜかブラジルに到着し……表題作「浮遊霊ブラジル」。
卓抜なユーモアと鋭い人間観察、リズミカルな文章と意表を突く展開。
川端康成文学賞受賞作「給水塔と亀」を含む、第27回紫式部文学賞受賞の短編集。

まぬけなこよみ(朝日文庫)

まぬけなこよみ(朝日文庫)
初詣の帰り道、正月の終わりを感じて絶望し、バンドTシャツを着て「これで自分になった」と思う。
季節の言葉や風物詩にまつわる気持ちと思い出をほのぼのとつづる。
クスリと笑いながらも季節の行事が待ち遠しくなる脱力系エッセイ集。

ポースケ(中公文庫)

ポースケ(中公文庫)
奈良のカフェ「ハタナカ」でゆるやかに交差する7人の女性の日常。
それぞれの人生に小さな僥倖が訪れて……。
芥川賞『ポトスライムの舟』から5年後の物語。
ヨシカが営む奈良のカフェに集まる7人の女性の群像劇。

ウエストウイング(朝日文庫)

ウエストウイング(朝日文庫)
設計事務所のOLネゴロ、絵が得意な小5のヒロシ、土壌解析会社の若手サラリーマンのフカボリ──。
3人の人生が古ぼけた雑居ビルの物置場で交差する。
人が誰かとつながり、影響を与えあっていくことのかけがえなさを描いた長編小説。

まだまだあります!津村記久子のおすすめ作品

うそコンシェルジュ(単行本)
うそコンシェルジュ(単行本)
うそ請負人として職場の人からも頼みにされるみのり。それで誰かを助けられるなら、うそぐらいつく。日常の困ったことどもをやり過ごし、目の前の「今」を生き延びる力をくれる物語11篇。
水車小屋のネネ(単行本)
水車小屋のネネ(単行本)
18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉。ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――。助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説。第59回谷崎潤一郎賞受賞作。
うどん陣営の受難(単行本)
うどん陣営の受難(単行本)
控えめに言って、どっちもくそ。現社長か過激な二番手か。両陣営の醜聞合戦、囲い込み工作……。代表選挙をめぐるドタバタ社内政治コメディ。
枕元の本棚(実業之日本社文庫)
枕元の本棚(実業之日本社文庫)
幼い頃から何度も眺めた絵本、学生時代に熟読した事典。生活実用書、経済学の本、スポーツ評伝、画集など。独自の感性でセレクトした58冊の読書案内。
君は永遠にそいつらより若い(ちくま文庫)
君は永遠にそいつらより若い(ちくま文庫)
大学卒業を間近に控え、就職も決まり、手持ちぶさたな日々を送るホリガイ。ふとした拍子に、そんな日常の裏に潜む「暴力」と「哀しみ」が顔を見せる……。第21回太宰治賞受賞作にしてデビュー作。
アレグリアとは仕事はできない(ちくま文庫)
アレグリアとは仕事はできない(ちくま文庫)
男に媚ばかり売って、すぐふて腐れて動かなくなるコピー機(性悪女・アレグリア)とミノベとの仁義なき戦い!表題作に、地下鉄で繰り広げられる心理戦を描く「地下鉄の叙事詩」を併録。
とにかくうちに帰ります(新潮文庫)
とにかくうちに帰ります(新潮文庫)
うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように。豪雨による帰宅困難者の心模様を描く表題作ほか、日々の共感にあふれた全6編。
カソウスキの行方(講談社文庫)
カソウスキの行方(講談社文庫)
カソウスキ、仮想好き。倉庫勤務に左遷された27歳のイリエは、退屈しのぎに同僚の森川を「脳内彼氏」にすることに。アラサー、独身、恋人なしの“してるつもり恋愛”はどこへいく?
これからお祈りにいきます(角川文庫)
これからお祈りにいきます(角川文庫)
人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。
ディス・イズ・ザ・デイ(朝日文庫)
ディス・イズ・ザ・デイ(朝日文庫)
サッカー国内2部リーグ22チームの22人のファンたちの人生。ごく普通の人たちのかけがえのない喜びを、サッカーを通してエモーショナルに描き出す連作短編集。